
プロモーション施策を検討する際、「他社と差別化できる面白い企画を立てたい」とお考えではないでしょうか。
近年、消費者の注目を集めるためには、単なる商品PRだけでなく、思わず誰かに伝えたくなるような「面白さ」が求められています。SNSの普及により、ユニークなプロモーションは瞬く間に拡散され、大きな話題を生み出せるようになりました。
本記事では、国内外の面白いプロモーション事例を合計12選ご紹介します。さらに、これらの成功事例から学べる企画のコツや実施する際の注意点まで、実践的な情報をまとめています。
「予算が限られているけれど話題を作りたい」「既存の手法では効果が出にくくなってきた」といった課題をお持ちの方にとって、きっとヒントになる内容です。
面白いプロモーションを実施することで、企業はどのようなメリットを得られるのでしょうか。ここでは、独創的なプロモーション施策がもたらす3つの主要な効果について解説します。
独創的な企画や意外性のある施策は、通常の広告よりも消費者の記憶に強く残ります。面白いプロモーションを通じて、企業やブランドの認知度を効果的に高めることができ、さらにポジティブな体験を提供することでブランドイメージも向上します。
面白いプロモーションはSNSで自然と拡散されやすい特徴があります。参加者が自ら体験を発信してくれることで、広告費をかけずとも多くの新規顧客にリーチできます。特に、リアルな感想を求める消費者心理が働くため、企業発信の情報よりも信頼性が高く、購買行動につながる傾向があります。
参加型や体験型のプロモーションを通じて、顧客との双方向のコミュニケーションが生まれます。これにより、ブランドへの愛着や信頼感を深め、長期的な関係性を構築できます。結果として、リピート購入や口コミによる新規顧客の紹介など、継続的なビジネス成長につながる効果も期待できます。
ここからは、国内企業が実施した面白いプロモーション事例を8つ厳選してご紹介します。体験型イベントからSNSキャンペーン、診断コンテンツまで、多彩な手法で話題を集めた施策ばかりです。自社の企画立案にぜひお役立てください。

明治は「原材料、乳製品のみ」でつくられた”何も足さない”アイスクリーム「明治 Dear Milk」のプロモーションとして、期間限定カフェ「何も足さない?カフェ」を二子玉川ライズ ガレリアで開催しました。
このカフェでは、真っ白なこたつに入りながら、「明治 Dear Milk」とホットコーヒーやホットチョコレートなど6種類のホットドリンクとのペアリングを100円で楽しめる体験を提供。冬ならではの温冷コントラストによって、濃厚なミルクの甘みやコクをより深く味わえる仕掛けとなっていました。さらに、イベントの様子をSNSに投稿した来場者全員に、新発売の冬季限定商品「明治 Dear Milk 特濃」の試食サイズを無料で提供するなど、拡散を促す工夫も施されました。
こたつという日本の冬の風物詩を活用した空間演出と、SNS投稿特典による拡散促進により、商品の魅力を効果的に伝えることに成功しました。低価格での提供も、多くの人が気軽に参加できる要因となりました。
出典元:ミルクアイス「明治 Dear Milk」全6種のホットドリンクとのペアリングを真っ白こたつ空間で味わう“温冷濃厚体験”「何も足さない?カフェ」が12月1日(月)~4日(木)二子玉川ライズにオープン!

株式会社フェリシモは、自社の人気商品「紫陽花の傘」を使った写真コンテスト「#紫陽花傘フォトコン」をInstagram上で開催しました。
参加者は、紫陽花の傘を使って撮影した写真に指定のハッシュタグをつけて投稿するだけで応募が完了。雨の日の憂鬱な気分を明るく変える色鮮やかな紫陽花柄の傘は、それ自体がフォトジェニックなアイテムであり、多くのユーザーが創意工夫を凝らした美しい写真を投稿しました。コンテストを通じて、ユーザー自身が商品の魅力を視覚的に表現し、それがSNS上で自然と拡散される仕組みとなっています。優秀作品には賞品が贈られ、ユーザーの参加意欲を高める工夫も施されました。
商品そのものがビジュアル映えする特性を活かし、ユーザーが自発的に魅力を発信したくなる設計が成功の鍵でした。参加ハードルの低さとSNS映えする商品特性が相まって、多くの投稿を生み出し、ブランド認知と好感度の向上につながりました。
出典元:「#紫陽花傘フォトコン」の受賞7作品をフェリシモが特設サイトで発表

キューサイ株式会社は、「セルフエイジズム(自己の加齢に対するネガティブな思い込み)」からの脱却をテーマとした企画の第1弾として、精神科医Tomy先生監修のもと「スナックのママキャラ診断」を公開しました。
12問の設問に答えるだけで、回答者の「大人のもやもや傾向」を分析し、8タイプのキャラクターの中から心にもつべきベストな「スナックのママ」を提案する診断コンテンツです。診断結果では、不安や悩みに寄り添った言葉や自分らしく生きるヒントが提示されます。さらに、診断結果をSNSでシェアすると当選確率がアップするキャンペーンも同時開催し、拡散を促す仕掛けも組み込まれていました。
精神科医監修という信頼性と、「心のママ」という親しみやすいコンセプトで、加齢という誰もが抱える悩みを自分ごと化させた点が成功要因です。診断結果のシェア特典により自然な拡散を促し、エンターテインメント性と社会的意義を両立させることで、幅広い層の共感を獲得しました。
出典元:年齢にとらわれない前向きな人生を!「大人のもやもや」を受け止めて応援心にもつべき「スナックのママキャラ診断」公開

亀田製菓は、ロングセラー商品「ハッピーターン」の発売50周年を記念し、京急電鉄の「京急イエローハッピートレイン」を特別ラッピングした『ハッピーターントレイン』を2026年3月より運行しました。
全8両の車両外装には商品パッケージやブランドキャラクター「ターン王子」のイラストを配し、車内には「日常のハッピー」をテーマにした全40種類のエピソードポスターや巨大ハッピーターン型の中吊り広告を掲出。運行開始当日には品川駅で出発式を開催し、ぼる塾を招いてのトークセッションや、あまじょっぱさが進化したリニューアル商品の試食会を実施しました。
商品コンセプトと京急電鉄のコンセプトが合致したことで自然な共感を生み、日常の移動空間を非日常の体験に変える車内装飾が話題を呼びました。50周年という節目と交通機関の高い露出機会を掛け合わせることで、SNSでの自発的な発信を促し、幅広い世代への認知拡大に成功しています。
出典元:ハッピーターン 発売50周年企画ぼる塾さんが『ハッピーターントレイン出発式』に登場!

アース製薬は、公式Instagramの取り組みを振り返る「Instagram歴史年表」を新宿駅メトロプロムナードに掲出し、そこにピールオフ式のビンゴカードを貼り付けて通行人が自由に持ち帰れる仕掛けを実施しました。約1,000枚配布されたビンゴカードを使い、公式Instagramで毎日17時に発表される数字でビンゴゲームに参加できる企画です。
参加者はアカウントをフォローし、ビンゴが揃ったらカードの写真をDMで送付することで、抽選で100名に豪華景品詰め合わせが当たります。ビンゴカードは自身で購入したものでも参加可能とし、キャンペーン期間は約1ヶ月間設定されました。
交通広告とSNSを連動させ、オフラインでの接触をオンラインエンゲージメントに転換させる設計が秀逸でした。ピールオフ広告という物理的な「持ち帰れる体験」が話題性を生み、毎日の数字発表により継続的な接触機会を創出。親しみやすいビンゴという仕組みで参加ハードルを下げながら、長期的なフォロワーとのエンゲージメント強化を実現しました。
出典元:アース製薬公式Instagramの歴史を新宿駅に掲出!抽選で100名様に、豪華景品詰め合わせセットが当たる、「ノーマットビンゴキャンペーン」を開始

アツギ株式会社は、破れに強い新次元レッグウェア「スゴスト」の発売を記念して、原宿で期間限定ポップアップイベント「スゴスト神社」を開催しました。商品パッケージの黄色を基調とした神社を再現し、来場者は黄色いギザギザ型の絵馬に「やぶれたくないこと」を書いて奉納すると、赤城神社で実際にご祈祷された「スゴスト」をプレゼントされる仕組みです。
さらに、今日の運勢を「破れにくさレベル」で知ることができるイベント限定おみくじも展開。おみくじには願望・恋愛・美容・健康の運勢に加え、ラッキーアイテムとしておすすめの商品も記載されており、商品体験とエンターテインメントを融合させた参加型プロモーションとなっていました。
「破れに強い」という商品特性と、恋や勝負事に「やぶれない」という言葉の意味を掛け合わせた言葉遊びが秀逸で、自分ごと化しやすい設計でした。神社というモチーフと実際のご祈祷により商品を「お守り」のような特別な存在として認識させ、SNS映えする黄色の空間演出が話題を呼び、体験の共有を自然に促進しました。
出典元:原宿に“破れない祈願”が出来る、黄色の神社が期間限定出現!? 新生活のお守りとして“破れに強い”「スゴスト」が貰えるポップアップイベント「スゴスト神社」を4月11日から3日間限定開催

ヨックモックは設立55周年を記念して、X(旧Twitter)と特設サイトで「#ヨックモックってどんな味キャンペーン」を実施しました。このキャンペーンでは、ヨックモックの思い出の味に関するエピソードを広く募集。公式アカウントをフォローして指定ハッシュタグをつけて投稿するか、WEBフォームから応募する形式です。集まったエピソードの中から5つを選出し、気鋭のアニメーション作家こむぎこ2000氏の手によってショートアニメーション化し、各種SNSで公開されました。
さらに、抽選で55名に「大きなシガールクッション」をプレゼント。当初の目標1,200件を大幅に上回る約1万件ものエピソードが集まり、ブランドへの愛着を可視化することに成功しました。
「思い出の味」という個人的な記憶を募集テーマにすることで、多くの人が自分ごととして参加しやすい設計になっていました。さらに、若年層に人気のアニメーション作家を起用し、ユーザーの声をアニメ化する「参加者が主役になれる」体験設計により、メインターゲット層だけでなく若年層へのアプローチも実現。予想を大きく上回る応募数につながりました。
出典元:55周年記念キャンペーン 「#ヨックモックってどんな味」 お客様から募集したヨックモックの思い出の味を『こむぎこ2000』がアニメーションに

キユーピーは、長寿番組「キユーピー3分クッキング」の60周年を記念して、TikTokで「#キユーピー3分クッキング踊ってみた」キャンペーンを実施しました。60周年を機に新しくなった番組オープニングのダンスを踊り、指定のハッシュタグをつけて投稿すると、選ばれた動画が番組オープニングで実際に放映される仕組みです。
キャンペーン特設サイトでは、振付師akaneさんのダンスカンパニー所属「アバンギャルディ」による解説付きお手本動画を公開。キユーピーとヤサイな仲間たちが一緒に踊るオリジナルエフェクトや、おなじみの番組テーマソング「おもちゃの兵隊のマーチ」も使用可能にし、誰でも気軽に参加できる環境を整えました。抽選で100名にキユーピー商品とグッズの詰め合わせセットもプレゼントされました。
60年の歴史を持つ番組資産を活用しつつ、若年層が多く利用するTikTokで展開することで世代を超えた参加を促した点が成功要因です。「テレビで自分の動画が流れる」という特別な体験価値と、お手本動画やエフェクトによる参加ハードルの低減、さらに人気インフルエンサーや番組出演者の参加により、自然な拡散と多数の投稿を生み出しました。
出典元:「キユーピー3分クッキング」60周年記念企画。番組オープニングで紹介されるかも!?「#キユーピー3分クッキング踊ってみた TikTokキャンペーン」
次に、海外企業が実施したユニークなプロモーション事例を4つご紹介します。

ファストフードチェーンWendy’sカナダは、自社アプリの全面リニューアルを記念して、オリジナルスマートフォン「The Wendy’s Phone」を制作し、SNS上で数量限定プレゼントするキャンペーンを実施しました。
このスマートフォンには、近くのWendy’s店舗を特定できるGPS機能や、「ベーコネーターに入るベーコンよりも多くのピクセル」で撮影できるカメラを搭載。最大の特長は専用ボイスアシスタント”Hey Wendy”で、「今日の天気は?」という質問にも「近くのWendy’s店舗まで行って確認してみたら?」と返答するなど、すべての質問をWendy’sへ誘導する仕様です。特設サイトのFAQにも「Q.なぜ携帯電話を作ったのですか? A.ただ作りたいと思ったから」といったウィットに富んだ内容を掲載し、話題を集めました。
「企業が本気でスマートフォンを作る」という意外性と、機能の不完全さをユーモアで昇華させた遊び心が話題を呼びました。自虐的なスペック説明やFAQの軽妙な回答により企業の親しみやすさを演出し、SNSでシェアしたくなるユニークさが自然な拡散を生み出すことで、アプリリニューアルという本来の目的への注目も集めることに成功しました。
出典元:“Hey Siri”ではなく“Hey Wendy”でアシストされる、Wendy’sがPRのために制作したスマートフォン

ドリトスは、スーパーボウル25回目の出場を記念して、2006年から2016年まで実施していたファン参加型広告コンテスト「Crash the Super Bowl」を復活させました。ファンが30秒のCMを自作して応募し、2,000件以上の応募の中から審査員が25作品に絞り込み、最終的に3作品をファン投票で選出する仕組みです。
2週間の投票期間を経て、Dylan BradshawとNate Norellによるエイリアンをテーマにした作品「Abduction」が優勝し、実際にスーパーボウルで放映されました。優勝者には100万ドルの賞金とスーパーボウル観戦の全額負担旅行が贈られ、ブランドは制作ツールキットとして音楽や素材を提供しましたが、クリエイティブには一切介入せず、完全にファン主導の制作環境を実現しました。
ファンにブランドの創造権を委ねる大胆さと、「スーパーボウルで自作CMが放映される」という特別な体験価値が参加意欲を高めました。制作ツールの提供で参加障壁を下げ、過去の実績による信頼性も本気の応募を促した成功要因です。
出典元:How Doritos ceded Super Bowl control to its fans—again

ユニリーバは、軟膏「ワセリン」の使い道を紹介するSNS動画が350万件以上存在する中、一部に危険な用途も含まれている課題に着目し、「Vaseline Verified」キャンペーンを実施しました。
研究所で実際に有効性を検証し、効果が認められた使い道を紹介していたユーザーには、メーカーから簡易的なトロフィーを届けて公式アンバサダーに任命。お墨付きを得たユーザーたちは驚きと喜びから自らワセリンの宣伝を行い始め、次々とUGCが増加しました。結果として6,300万ものエンゲージメントと700万ものオーガニックリーチを獲得し、売上も43%伸長、ユーザーからのポジティブな声も87%を達成しました。
UGCを検証し正しい情報を持つユーザーを公式アンバサダーに任命する意外性が、ユーザー自身による自発的な拡散を生み出しました。企業とユーザーの新しい関係性を構築し、信頼性と話題性を両立させた成功事例です。
出典元:【速報】カンヌライオンズ2025「Health」部門グランプリ受賞作品まとめ

Netflixは、2021年12月公開の災害映画「ドント・ルック・アップ」のプロモーションとして、ニューヨークのウォール街で本格的な隕石落下ドッキリ企画を実施しました。
架空の通信会社BASHのオフィスにアンケート調査を装って一般人を招き、オフィス内のテレビから「巨大隕石がニューヨークに接近している」という臨時ニュースを流します。窓の外には100人以上のエキストラを配置してパニック状況を演出し、隠しカメラで撮影されたターゲットは本物の災害と信じ込んで部屋を飛び出しました。特設オフィスや撮影管理室など、細部まで作り込まれた大掛かりな仕掛けで話題を集めました。
映画のテーマを体験させる没入型演出と、100人超のエキストラなど圧倒的な制作規模が話題を呼びました。隠しカメラによる一般人のリアルな反応が共感とエンターテインメント性を生み、映画の世界観と完全に一致したプロモーション体験が作品への興味喚起に成功しました。
出典元:隕石が落ちてくる! 映画「ドント・ルック・アップ」の世界観のままのドッキリ動画をNetflixが公開
面白いプロモーションを成功させるには、いくつかの共通するポイントがあります。ここでは、紹介した12の成功事例から見えてきた、企画立案時に押さえるべき5つの重要なポイントを解説します。
プロモーションの企画では、商品が持つ本質的な価値や特徴を「体験」として具現化することが重要です。
明治の「何も足さない?カフェ」は、シンプルな原材料というコンセプトを、こたつ×アイスという温冷コントラストで体験させました。アツギは「破れに強い」という機能を「やぶれない」という言葉遊びで神社体験に昇華させています。
自社商品の特性を洗い出し、「それをどう体験してもらえるか」という視点で企画を考えることが重要です。
ターゲットが「これは自分のことだ」と感じるテーマ設定が、参加意欲を高める鍵となります。
キューサイは加齢という普遍的な悩みをテーマにした診断コンテンツで幅広い層の共感を獲得し、ヨックモックは「思い出の味」という個人的な記憶を募集することで、多くの人が自分ごととして参加できる設計にしています。
企画段階でペルソナを明確にし、「その人が日常で感じている感情や課題は何か」を深掘りすることで、ターゲットの心に刺さるテーマを見つけることができます。
どれだけ魅力的な企画でも、参加方法が複雑では多くの人を取りこぼしてしまいます。
明治は100円という低価格設定、フェリシモはハッシュタグをつけて投稿するだけ、キューサイは簡単診断と、それぞれ参加障壁を最小限に抑えました。
企画時には「参加に何ステップ必要か」を確認し、3ステップ以内で完結する設計を目指しましょう。キユーピーのようにお手本動画を用意するなど、参加をサポートする仕組みも効果的です。
面白いプロモーションの効果を最大化するには、参加者が自ら発信したくなる仕掛けが不可欠です。
アツギは黄色い神社という圧倒的にSNS映えする空間を用意し、キユーピーは「番組で自分の動画が流れる」という特別な体験価値を提供しています。
また、キューサイの診断コンテンツのように、「この結果は自分の一面を表していて面白い」と自己表現のツールとして活用できる手法は、自然な拡散を促します。
「投稿特典」「限定感」「ビジュアル映え」「承認欲求を満たす要素」のいずれかを組み込み、企画段階で「参加者はどんな投稿をするか」を具体的にイメージし、シェアしやすい環境を整えましょう。
企業が一方的に発信するのではなく、ユーザー自身をクリエイターや発信者として位置づけることで、深いエンゲージメントが生まれます。
ドリトスはファンが制作したCMをスーパーボウルで放映し、ヨックモックはユーザーのエピソードをアニメ化しています。
「自分の作品が世に出る」「企業から認められる」という特別な体験は、参加者の強い動機となり自発的な拡散にもつながります。
面白いプロモーションは、アイデアだけでは成功しません。成功事例に共通するのは、綿密な準備と戦略的な設計です。企画立案から実施までの4つの手順を解説します。
プロモーションの成否を左右する最初のステップが、目的とターゲットの明確化です。認知拡大、購買促進、ブランディングなど、目的によって企画の方向性は大きく変わります。
「誰に届けたいのか」を具体的に設定することで、刺さるメッセージやチャネルが見えてきます。明治のこたつカフェは「冬にアイスを食べる新しい体験価値」を若年層に伝えることが目的でした。ペルソナの年齢・性別・ライフスタイル・悩みまで具体化し、「なぜ参加したくなるのか」を言語化することで、企画の軸がブレなくなります。
独創的なアイデアも、ゼロから生まれることは稀です。本記事の成功事例を分析し、「なぜ話題になったのか」「どんな仕掛けが効いたのか」というエッセンスを抽出しましょう。
リサーチは①ターゲット層が似ている事例、②予算規模が近い事例、③自社商品と親和性のある手法を用いた事例、の3観点で絞り込むと効率的です。業界外の事例にも目を向けることで意外な着想を得られ、成功パターンを自社の文脈に置き換えることで独自性のある企画が生まれます。
どれだけ優れた企画でも、拡散されなければ効果は限定的です。SNSでシェアされやすい要素として、①参加型(ハッシュタグ投稿、UGC創出)、②診断・占い要素(自己表現ツール)、③限定感(期間・数量限定)、④ユーモア(意外性や遊び心)が挙げられます。
具体例として、SNS投稿で特典付与、診断結果のシェア機能、フォトジェニックな空間演出などが効果的です。企画段階で「参加者はどんな投稿をするか」を具体的にイメージし、シェアしたくなる動機を複数組み込みましょう。
企画が固まったら、実行に向けた体制とスケジュールを整えます。社内担当者(企画、制作、広報、法務)と外部パートナー(制作会社、インフルエンサー等)の役割を明確にし、誰がいつまでに何を担当するか可視化しましょう。
一般的なスケジュールは、企画立案(1〜2ヶ月)→制作・準備(2〜3ヶ月)→実施(数日〜1ヶ月)→効果測定(1ヶ月)が目安です。初回は想定外の調整を見込み、2〜4週間のバッファを確保し、定期ミーティングと進捗管理ツールで認識齟齬を防ぎましょう。
面白いプロモーションには、話題性と引き換えにリスクも伴います。準備不足による品質低下、意図しない炎上、効果測定の曖昧さは、企画段階で押さえておきたい点です。
面白いプロモーションほど、通常の広告施策より準備に時間がかかることを認識しておきましょう。アツギの神社やNetflixのドッキリ企画のように、空間演出や大掛かりな仕掛けには制作期間だけでなく、許可申請や安全対策なども必要です。
また、SNSでの反響が想定を超えた場合の追加対応や、参加者からの問い合わせ対応など、想定外の工数が発生する可能性もあります。最低でも実施の3〜6ヶ月前から準備を開始し、予算も当初見積もりの1.2〜1.5倍程度を確保しておくと、余裕を持った運営が可能になります。
ユニークで注目を集める企画ほど、賛否両論が生まれやすい側面があります。過去には、ジェンダーや文化的配慮に欠ける表現、景品表示法や著作権への抵触などで問題になったケースも存在します。
企画段階で多様な視点から「この表現は誤解を招かないか」「法的に問題ないか」をチェックし、社内の法務部門や外部の専門家に事前確認を依頼しましょう。また、万が一批判が集まった際の対応フローを準備しておくことで、初動対応の遅れによる二次被害を防ぐことができます。
プロモーションの成果を正しく評価するには、実施前にKPIを明確に設定することが不可欠です。SNSエンゲージメント数、指定ハッシュタグ投稿数、キャンペーンサイト流入数、メディア露出数、UGC(ユーザー生成コンテンツ)の質と量などが主な指標となります。
さらに売上や問い合わせ数も追跡し、ヨックモックのように「目標1,200件に対し1万件の応募」といった具体的な数値があれば、成功度合いを客観的に判断でき、次回施策への改善点も明確になります。
面白いプロモーションは、限られた予算でも大きな話題を創出でき、認知拡大やブランドイメージ向上、顧客エンゲージメント強化といった多面的な効果をもたらします。成功事例に共通するのは、参加ハードルの低さ、SNS拡散の仕組み、ユーザーを主役にする設計です。
まずは本記事の事例を参考に、自社の商品やサービスならではの「面白さ」は何かを考えてみてください。小規模な施策から始め、ターゲットの感情に寄り添った企画を実践することで、競合との差別化を実現できるはずです。
「スナックのママキャラ診断」のように、診断・占いコンテンツはユーザーが自分ごととして楽しみながら参加でき、結果をSNSでシェアしたくなる特性を持つため、プロモーションに非常に有効です。
cocoloniでは、企業のプロモーション目的に合わせたオリジナル占い・診断コンテンツの企画、制作から、占い師を招いたイベント運営まで、幅広くサポートしています。「商品の特性を活かした診断コンテンツを作りたい」「SNSで話題になる占いキャンペーンを実施したい」といったご要望がございましたら、ぜひお気軽にご相談ください。経験豊富な専門チームが、貴社のプロモーション成功をお手伝いいたします。