UGC活用の成功事例まとめ|業界別の具体的な施策と成果を紹介

近年、企業のマーケティング活動において「UGC(User Generated Content)」が注目を集めています。消費者自らが発信するリアルな声や体験は、企業が制作する広告よりも高い信頼性をもち、購買行動に大きな影響を与えることがわかってきました。

実際に、SNSで商品のレビューや使用感を検索してから購入を決める消費者は増加しており、UGCを効果的に活用できるかどうかが、ブランドの成長を左右するでしょう。

本記事では、さまざまな業界におけるUGC活用の成功事例を、具体的な施策と成果とともに紹介します。小売・アパレルから飲食、美容、旅行、エンターテインメント、BtoB業界まで、幅広い事例を通じて、自社のマーケティング戦略に活かせるヒントを見つけましょう。

UGCの活用例として、注目を集めているのが診断コンテンツです。ユーザーが自分の結果をSNSでシェアしたくなる仕組みを設計すると、自然な拡散とブランド認知の向上が期待できます。

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UGCとは?マーケティングにおける重要性と注目される理由

UGC(User Generated Content)とは、一般ユーザーが自発的に制作・発信するコンテンツの総称です。SNSの投稿や商品レビュー、口コミサイトの評価などが該当し、企業発信の広告とは異なる、リアルな情報として高い信頼性をもちます

現在、UGCがマーケティングで注目される背景には、主に以下3つの理由があります。

主な背景詳細
広告への信頼度低下と第三者の声への期待企業が発信する広告は「売るための情報」という印象が強く、「しつこい」「怪しい」と感じる消費者が増えている。一方で、実際に商品を使った第三者の声は忖度のないリアルな意見として受け止められている
SNSの普及による拡散力現代ではSNSが広く浸透し、一般ユーザーの投稿が短時間で爆発的に拡散される。共感を呼ぶ投稿は瞬く間に広がり、ブランド認知や商品の話題化につながる
購買行動の変化購入前のレビューやSNS投稿の確認が当たり前となっている

実際に、SNSで商品のレビューや使用感を検索してから購入を決める消費者は多く、消費者庁の「令和5年度消費者意識基本調査 調査結果の概要」によると、「インターネット上の口コミや評価が高い商品を選ぶ」人の割合は70.1%にものぼっています。特に、「評価の点数が低くても、家族や友人が勧める商品であれば購入することがある」と答えた人は48.7%もいるため、UGCを効果的に活用できるかどうかが、ブランドの成長を左右する時代になっているといえます。

出典:消費者庁「令和5年度消費者意識基本調査 調査結果の概要

UGCについては、以下の記事でも詳しく解説しています。あわせてご覧ください。

UGCとは?マーケティングで重視される背景と成功事例を徹底解説

業界別UGC活用の成功事例|具体的な施策と成果

UGCは業界や商材の特性によって、最適な活用方法が異なります。実際に成果を上げた企業の事例を業界別に紹介します。

小売・アパレル業界の事例

小売・アパレル業界は、商品を視覚的に訴求しやすい特性から、UGCマーケティングと相性の良い業界です。

GU

GU(ジーユー)は、Z世代をメインターゲットに据えたファストファッションブランドとして、SNSを活用したUGCマーケティングで大きな成功を収めています。

InstagramやTikTokを中心に、ユーザーが自発的に投稿したコーディネート写真や着用レビューを積極的に公式アカウントで活用することで、信頼性の高いコンテンツを拡散させています。

項目詳細
実施した施策・Instagram、TikTok、X(Twitter)などでハッシュタグキャンペーンを展開
・ユーザー投稿を公式アカウントでリポスト、紹介
・公式アプリ内のコミュニティ機能「GU MANIA」でユーザー同士のコーデ共有を促進
成果「マシュマロパンプス」は発売から約1年で累計170万足を売り上げ、「バレルレッグジーンズ」は累計販売本数1,000万本を突破。いずれもSNS上でのUGC拡散が大きく貢献

GUがUGCを成功させたポイントは、低価格でありながら機能性やトレンド感を兼ね備えた商品設計により、ユーザーがシェアしたくなる体験を提供したことです。また、公式による積極的なリポストがユーザーの承認欲求を満たし、さらなる投稿を促す好循環を生み出しました。

DoCLASSE

40~50代女性向けアパレルブランド「DoCLASSE(ドゥクラッセ)」は、UGCを活用したコーディネート提案により、客単価の向上と複数購買の促進に成功しました。

項目詳細
実施した施策・Instagramでキャンペーンを実施し、ユーザーの着こなし投稿を促進
・UGC活用ツール「Letro」を導入し、投稿をECサイトに掲載
・一般ユーザーのリアルな着こなし写真を商品ページに表示
成果UGCを掲載したページは、掲載していないページと比較してCVRが1.6倍に向上

DoCLASSEは、ユーザーが作成したコンテンツに対し、制作コストがかからず、最低限の固定費でマーケティング活用できる点を評価していました。

また、他ブランド商品の写り込みを過度に制限せず、ユーザー目線のリアルなコーディネート提案を重視したことで、購買意欲を効果的に喚起しています。

飲食・食品業界の事例

飲食・食品業界では、UGCを活用して顧客とのエンゲージメントを高め、ブランド認知度の向上や売上拡大につなげている企業が増えています。

くら寿司

くら寿司では、AR技術を活用した参加型キャンペーン「まぐろと一緒に面白写真を撮ろう!」を実施し、顧客のSNS投稿を促進する施策で成功を収めています

項目詳細
実施した施策・スマートフォンのカメラを使って、ARで表示される巨大なマグロと一緒に写真撮影
・撮影した面白写真をSNSに投稿してもらう仕組みを構築
・店舗での食事体験とSNS投稿を自然に結びつける設計
成果利用者の自発的な写真撮影・投稿により、ブランド認知度の向上とSNS上での口コミ拡散に成功

AR技術という新しい体験が「シェアしたくなる」要素となり、若年層を中心に多くのUGCを創出しました。店内での撮影を推奨する姿勢も公式Webサイトで明示しており、顧客が安心してコンテンツを作成・投稿できる環境を整えている点も成功要因の一つです。

タリーズコーヒー

タリーズコーヒーは、ファン同士の交流を通じてブランドロイヤリティを高め、UGCを増やすことを目的に、ロイヤル顧客プラットフォーム「coorum(コーラム)」を導入し、ファンコミュニティサイト「TULLY’S community Hello!」を開設しました。また、WebARツールを活用したAR体験企画を実施しました。

項目施策1の詳細施策2の詳細
実施した施策・ロイヤル顧客プラットフォーム「coorum(コーラム)」導入とファンコミュニティサイト「TULLY’S community Hello!」開設・ファン同士が交流できる「テーブルトーク」や写真をシェアできる「なんでも写真館」などのコンテンツを用意・自社顧客基盤「クラブタリーズ」とコミュニティをSSO連携し、購買データと組み合わせた顧客分析を実現・「トムとジェリー」とのコラボキャンペーンで、WebARツール「LESSAR」を活用したAR体験企画を実施・対象商品購入レシートのQRコードからARフォトフレームを体験できる仕組みを構築
具体的な成果ファンコミュニティサイトの『デーブル投稿』では2,100件を超えるトーク、なんでも写真館では7,500件近い投稿あり(2026年4月時点)ARアクセス数13万PV、5万人以上

タリーズコーヒージャパンでは、店舗での体験をリッチにしながら、SNS投稿を促進することで認知拡大とUGC創出を両立しています。

AR体験企画においては、ランダムで数種類のARフォトフレームが出現する仕掛けで、1人あたり平均2〜3回の体験を創出したことが成功のポイントです。また、アプリダウンロード不要で手軽にAR体験できる設計にし、参加ハードルを大幅に削減しました。

美容・コスメ業界の事例

美容・コスメ業界では、視覚的な訴求力が強いInstagramを中心に、UGCを積極活用したマーケティングで大きな成果を上げています。

JILL STUART beauty

株式会社コーセーが展開するコスメブランド「JILL STUART Beauty(ジルスチュアートビューティー)」は、ブランドイメージを保ちながらファンとのコミュニケーションを促進するために、公式アカウントとは別に「公式リポスト専用アカウント(@jillstuartbeauty_likes)」を設けています

項目詳細
実施した施策商品写真を投稿しているユーザーの写真をリポスト形式で紹介する専用アカウントを運用し、ブランドイメージを保ちながらUGCを活用
成果投稿数1,315件でフォロワー数7.7万人を達成(2026年4月時点)

成功のポイントは、リポスト専用アカウントという明確な位置づけで、UGC活用の意図を明示したことです。これにより、ブランドの世界観を損なわずにユーザーとの距離を縮めることに成功しました。

ブランドイメージの保持とファンとのコミュニケーション強化を両立させた、美容・コスメ業界における参考事例といえます。

オルビス

オルビスは、スキンケア商材をメインとしたビューティーブランドで、新規獲得広告LPでのUGC掲出施策により高い成果を挙げています

項目詳細
実施した施策・InstagramなどSNS上のUGCを収集し、広告クリエイティブや新規顧客獲得用のLPに掲載する施策を展開
・商品のテクスチャーや使用感といった実体験を伝えるUGCを活用し、流入元の広告メディアごとに、表示するUGCの内容や並べ方を最適化
成果・新規獲得LPのCVRが1.2倍向上
・UI良くLPにUGCを実装でき、作業工数を削減しながらクリエイティブ量を担保

企業発信では伝わりにくい商品のテクスチャーや使用感を、顧客の声でリアルに伝えることで信頼感を醸成しました。

また、検索型広告やリマーケティングなど、メディアの特性に合わせてUGCの見せ方を柔軟に変更し、ユーザーの状態に応じた最適なコミュニケーションを実現しました。

旅行・観光業界の事例

旅行・観光業界では、UGCを活用した観光振興の取り組みが成果を上げています。

Airbnb

宿泊施設予約プラットフォームの「Airbnb(エアビーアンドビー)」は、UGCを活用したコンテンツマーケティングで成功を収めています。企業の成長には口コミが重要と考え、口コミする人と、それを受けた人の両方にトラベルクレジットを提供する仕組み「リファラルプログラム」を構築しました

項目詳細
実施した施策・「リファラルプログラム」を構築したうえで有名インフルエンサーと連携し、特定のハッシュタグをつけて宿泊体験を投稿するよう依頼
・宿泊先を掲載するホストに対しても、魅力的な写真の撮り方や予約を増やすためのノウハウを提供
成果あるインフルエンサー1人の紹介で、何千ものサインアップに

成功のカギとなったのは、インフルエンサーとの連携により投稿のハードルを下げ、ホストへの教育によって質の高いUGCを創出する仕組みを構築したことです。実際に宿泊したユーザーの写真やレビューが信頼性を高め、新規ユーザーの予約につながる好循環を生み出しています。

亀の井ホテル

全国に39施設を展開する亀の井ホテルグループは、InstagramとWebサイトの連携により、UGCをうまく活用しています。

項目詳細
実施した施策各施設のトップページにInstagramのハッシュタグフィードを埋め込み、宿泊客が投稿したリアルな写真を自社Webサイトに表示
成果この施策により、訪問者は実際の滞在イメージを視覚的に把握でき、予約への動機付けが強化

Instagramの自社Webサイトトップページへの反映により、以下のメリットも生まれています。

  • UGCが自動的にWebサイトに反映されるため、手動更新の負担が大幅に軽減
  • 各拠点に独立したサブアカウントを付与し、他拠点の投稿を誤操作するリスクを防止
  • Webサイトでの信頼性向上により、直接予約の増加に貢献

複数拠点をもつホテルグループにとって、統制されたUGC活用は運用効率とブランド訴求力を同時に高める有効な手法といえます。

エンターテインメント・イベント業界の事例

エンターテインメント・イベント業界では、来場体験をSNSでシェアしてもらう仕掛けづくりがUGC創出のカギとなります。

ららぽーと

三井不動産商業マネジメント株式会社が運営するららぽーと14施設とラゾーナ川崎プラザで開催された「POSITIVE FESTIVAL」では、視覚的なイベントに加え、占いや診断コンテンツを活用し、UGC創出に成功しました。

項目詳細
実施した施策・ポジティブ占い:手相を中心に10分で運気をチェックする開運プチ占いを実施
・フォトスポット:藤森慎吾さんのポジティブワードが流れる「いいね♡フォトスロット」を設置
・オリジナルおみくじ:人気のイラストレーターとコラボしたおみくじカード 他
成果来場者が占い結果やフォトスポットでの写真をSNSに投稿し、イベントの認知拡大と来場促進に

特に、「自分だけの占い結果」という個別性の高いコンテンツが、来場者の「シェアしたい」という心理を刺激しました。体験型イベントとSNS拡散を組み合わせ、効果的なUGC創出を実現しています。

Audi

Audi(アウディ)は、ショールーム来店客を対象とした体験型のUGC創出施策を展開しました。

項目詳細
実施した施策・ショールーム訪問者へのおもてなしとして、プロの占い師による30分間の個別占いセッションを実施
・特別な体験を提供することで、来店客の満足度を向上
・SNSでシェアしたくなる「特別感」を演出
成果ブランドの話題性が高まり、自然な形でUGCが創出

占いという非日常的な体験の提供により、単なる車の展示場ではなく、「特別な時間を過ごせる場所」としてのブランドイメージ構築に成功した事例です。

SNSでシェアしてもらう仕掛けづくりとして有効なのが、診断・占いコンテンツや、イベントです。

占い業界No.1のザッパラスグループの「cocoloni(ココロニ)」は、占いコンテンツの作成や占いイベント実施の豊富な実績があります。延べ500社以上の企業、媒体にご利用いただいており、リピート率の向上や多くのバイラル効果を生み出してきました。

導入事例もございますので、こちらも参考にしてください。

導入事例はこちら

BtoB業界の事例

BtoB領域においても、顧客の導入事例や実際の活用レビューのコンテンツ化により、UGCを戦略的に活用する動きが広がっています。企業間取引では購買決定に複数の関係者が関わるため、第三者による客観的な評価が、意思決定に大きく影響します。

Salesforce

Salesforce(セールスフォース)は、UGCを積極的に活用し、顧客との信頼関係を強化しています。

項目詳細
実施した施策・自社Webサイトでさまざまな企業の導入事例を紹介
・ユーザー同士が活用ノウハウや成功事例を共有できるユーザー会を提供
成果・信頼性や導入メリットを具体的に伝えられる役割に
・コミュニティ内での情報交換が活発化し、ユーザー同士のつながりが強化

この施策が成功したポイントは、導入事例という形で顧客の声を体系的にコンテンツ化し、見込み客の意思決定を後押しする仕組みを構築したことです。BtoB領域では購買決定に時間がかかるうえ、複数の関係者が関与するため、実際の導入企業による具体的な成果や活用方法の紹介が極めて有効です。

また、ユーザー会の開催は、顧客同士が自発的に情報交換する場を提供することで、企業が発信するだけでは得られない「ユーザー目線のリアルな活用ノウハウ」が自然に蓄積・共有される環境を整えています。このようなコミュニティ活性化の取り組みが、顧客ロイヤリティの向上とUGCの継続的な創出につながっています。

UGC施策を成功させるためのポイント

UGCを効果的に活用するためには、ユーザーが自然に投稿したくなる環境を整え、生成されたコンテンツを戦略的に二次活用することが重要です。実際の成功事例から抽出した共通のポイントを解説します。

参加ハードルを下げる

UGC施策を成功させるためには、ユーザーが気軽に投稿できる環境を整えることが重要です。参加へのハードルが高いと感じられると、興味があっても投稿を躊躇してしまうユーザーが増えてしまいます。

参加しやすい仕組みづくりのポイントは、以下のとおりです。

ポイント具体例
投稿フォーマットを柔軟にする・写真1枚だけでもOKとする
・テキストの文字数制限を設けない
・特定のテンプレートを強制しない
特別なスキルを不要にする・プロ級の写真技術や編集スキルを求めない
・日常的なシーンでの投稿を歓迎する
・スマートフォンで撮影した写真でも参加可能にする
明確な投稿例を提示する・「こんな投稿でOK」という具体例を複数紹介する
・投稿のハードルが低いことを視覚的に伝える

ユーザーが「自分でも参加できそう」と感じられる設計にすると、より多くのUGCを創出できます。

プラットフォームの特性に合わせて展開する

UGC施策を成功させるには、各SNSの特性を理解し、それぞれに最適化した展開が不可欠です。プラットフォームごとにユーザー層や利用目的が異なるため、同じ施策でも成果に大きな差が生まれます。

主要SNSの特性と推奨施策は、以下のとおりです。

プラットフォーム特性推奨施策
Instagramビジュアル重視、世界観の統一性が重要高品質な写真投稿を促すハッシュタグキャンペーン
X(旧Twitter)拡散力が高い、リアルタイム性リツイートキャンペーン、投票企画
TikTok短尺動画、エンタメ性重視音楽やエフェクトを活用したチャレンジ企画

例えば、ファッションブランドならInstagramで統一感のあるコーディネート投稿を募集し、飲食店ならTikTokで商品を楽しく紹介する動画投稿を促すなど、プラットフォームの強みを活かした設計が効果的です。

複数のSNSで展開する場合も、それぞれの特性に合わせてクリエイティブや訴求方法を変えると、より多くのUGCを創出できます。

明確なインセンティブを提示する

UGC施策を成功させるには、ユーザーが投稿するモチベーションとなる明確な報酬や特典を提示することが重要です。参加者にとって魅力的なインセンティブを用意すると、投稿のハードルを下げ、多くのUGCを創出できます。

効果的なインセンティブの例として、以下の施策があります。

インセンティブ具体例
プレゼントキャンペーン抽選で商品や限定グッズをプレゼント
公式アカウントでの紹介優秀な投稿を公式SNSでリポストし、承認欲求を満たす
限定クーポンの配布投稿者全員に割引クーポンを提供
特別体験の提供イベント招待や新商品の先行体験など

インセンティブ設計では、金銭的な報酬だけでなく、ブランドとのつながりを感じられる「評価的インセンティブ」も効果的です。公式アカウントでの紹介やフォロー、コメントなどの反応は、ユーザーの承認欲求を満たし、継続的な参加を促します。

参加条件と報酬内容を明確に提示し、誰でも理解できるシンプルな仕組みにすることが、UGC創出のカギとなります。

収集したUGCを積極的に二次活用する

集めたUGCは、さまざまなマーケティング施策に二次活用すると、その価値を最大化できます。具体的な活用方法は、以下のとおりです。

活用先概要
公式Webサイト・LP商品ページにユーザーの投稿写真やレビューを掲載すると、訪問者の購買意欲を高められる
SNS広告実際のユーザー投稿を広告クリエイティブとして活用すると、通常の広告よりも高い効果が期待できる
店頭POP・デジタルサイネージリアル店舗でUGCを展示すると、来店客の共感を得やすくなる
メールマガジン顧客の声を紹介すると、メルマガの信頼性と開封率が向上

ただし、二次利用には必ず投稿者からの許諾取得が必要です。SNSに投稿されているコンテンツでも、著作権は投稿者に帰属します。

活用前にDMやメールで利用目的を明示し、書面またはオンラインフォームで同意を得る仕組みを整えましょう。許諾取得時には、利用範囲・期間・クレジット表記の有無を明確にするとトラブル防止につながります。

体験型イベントでシェアしたくなる仕掛けをつくる

リアルイベントでUGCを効果的に創出するには、来場者が「思わずシェアしたくなる体験」を提供することが重要です。例えば、以下のような仕掛けが有効です。

体験例概要
フォトスポットの設置ブランドの世界観を表現した巨大オブジェやプロジェクションマッピングを活用したフォトスポットは、SNS映えする写真撮影を促進
参加型ワークショップ自分の手で作品を作るDIY体験やアート制作などは「自分だけの体験」として記憶に残り、完成品の写真をSNSに投稿したくなる動機につながる
占い・診断コンテンツ占いや診断は結果を「自分ごと」として受け取りやすく、シェアしたくなる心理が働く

これらの仕掛けは、来場者の五感を刺激し、記憶に残る体験を提供することで、自然な形でのSNS投稿を促進します。

cocoloniは、占い業界トップの実績と蓄積されたノウハウを活かし、占いコンテンツや占いイベント(プロ占い師の派遣)のサービスを提供しています。毎日の運勢など、占い結果が変わる更新性のあるコンテンツを活用すると、ユーザーが何度も来訪する習慣性が期待できます。

ニーズに合ったご提案をいたしますので、どうぞお気軽にご連絡ください。

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効果測定と改善を継続的に行う

UGC施策を成功させるには、適切なKPIを設定し、効果測定と改善を継続的に行うことが不可欠です。単発のキャンペーンで終わらせず、年単位で継続すると、より大きな成果を得られます。

主なKPI指標は、以下のとおりです。

KPI指標概要
投稿数UGC創出量の推移
エンゲージメント率投稿への反応(いいね、コメント、シェア)
リーチ数UGCがどれだけの人に届いたか
コンバージョン率UGC経由での購入や問い合わせ数

効果測定は、週次・月次・四半期ごとなど、施策の規模に応じて適切な頻度で実施しましょう。定期的な測定により、進捗状況を把握し、目標とのズレを早期に発見できます。

測定結果をもとにPDCAサイクルを回し、「どの施策が効果的だったか」「どこに改善の余地があるか」を分析します。成果が出ている施策には投資を増やし、効果の低い施策は見直すと、投資対効果を最大化することが可能です。

継続的なモニタリングにより、改善の効果が持続しているかを追跡し、さらなる改善機会の発見につながります。

UGCを意図的に創出するマーケティング手法

UGCは自然発生を待つだけでなく、企業側から意図的に創出を促すことが可能です。効果的な手法として、以下4つの施策が挙げられます。

診断・占いコンテンツで自分ごと化を促す

診断・占いコンテンツは、ユーザーが「自分だけの結果」を得られることで自分ごととして受け取りやすく、SNSでのシェア率が高い特徴があります。生年月日や好みを入力するだけで、パーソナライズされた結果が表示されるため、ユーザーは特別感を感じながら、結果を友人や家族に共有したくなります。

このような仕組みは、UGC創出において非常に効果的です。実際にcocoloniでは、SNSサイトにおいてバイラル効果1.5倍という成果を上げた事例があります。

診断・占いコンテンツでUGCを創出するポイントは、以下のとおりです。

  • 結果画面にSNSシェアボタンを設置し、ワンタップで投稿できる設計にする
  • ビジュアル性の高い診断結果を用意し、画像として保存・共有しやすくする
  • 「あなたは◯◯タイプ」など自己表現できる内容にして、共感と拡散を促す

診断・占いコンテンツは、ユーザー自身が楽しみながら自然にシェアする仕組みを作れるため、UGC施策の中でも特に導入しやすい手法といえます。

詳しくは、以下の記事も参考にしてください。

診断コンテンツとは?活用メリットや成功事例4選、作り方を解説

ユーザー参加型の投票企画を実施する

「〇〇総選挙」「人気ランキング投票」など、ユーザーが自分の意見を表明できる投票企画は、UGC創出に効果的な手法です。

投票企画には、ユーザー心理を刺激する以下のような特徴があります。

  • 選択肢から選ぶだけで参加できる手軽さがあり、参加のハードルが低い
  • 「自分の推しが勝つか」という楽しみが継続的な関心を生む
  • 「〇〇に投票しました!」という投稿が自然に拡散される

実際に、製菓会社がX(旧Twitter)で実施した「人気お菓子総選挙」では、数千件の投票が集まり、商品認知度の向上と売上増加に貢献しました。

投票結果を楽しみにするユーザー心理を活用すると、自然な形でUGCを創出できます。

ハッシュタグキャンペーンで投稿を集約・拡散させる

ハッシュタグキャンペーンは、企業が指定した統一ハッシュタグをユーザーに投稿してもらう施策です。投稿を一箇所に集約できるため、キャンペーンの盛り上がりを可視化しやすく、ユーザー同士の投稿も閲覧しやすくなります

統一ハッシュタグを設定すると、ブランド認知の拡大やUGC収集が効率的に進められます。投稿されたコンテンツは検索性が高まり、フォロワー以外の層にもリーチしやすくなるのが特徴です。

効果的なハッシュタグ設計のポイントは、以下のとおりです。

  • 短く覚えやすい
  • ブランド名を含む
  • キャンペーン内容がイメージできる
  • 独自性がある

キャンペーン実施時は、参加ハードルを下げる工夫も重要です。抽選プレゼントなどのインセンティブを設けると、投稿数の増加が期待できます。

インフルエンサーと協業する

インフルエンサーとの協業は、影響力のある発信者に商品やサービスを体験してもらい、SNS上でシェアしてもらうことで、UGCの起点を作る手法です。インフルエンサーの発信がきっかけとなってフォロワーの自発的な参加が連鎖し、ユーザー主導でコンテンツの創出と拡散が促進されます。

インフルエンサー選定時には、認知度の高いマクロインフルエンサー(フォロワー数10万〜100万人)だけでなく、エンゲージメント率の高いマイクロインフルエンサー(フォロワー数1万〜10万人程度)の活用も有効です。マイクロインフルエンサーはフォロワーとの関係性が密接で、リアルな口コミとして受け取られやすいため、信頼性の高いUGCを生み出しやすくなります。

注意点として、インフルエンサーとの協業では、ステルスマーケティングと見なされないよう、「#PR」「#広告」などの表記を必ず明示することが重要です。景品表示法により、広告であることを隠した投稿は不当表示として規制対象となるため、契約段階で適切な表示を義務付けておきましょう。

UGCマーケティングで得られるメリット

UGCマーケティング活用により、企業はユーザーからの信頼を獲得しやすくなる、広告費やコンテンツ制作コストを削減できるなど、さまざまな成果を得られます。メリットを把握し、マーケティング戦略に活かすと、より効果的な施策を実現できるでしょう。

ユーザーからの信頼を獲得しやすくなる

UGCを活用するメリットは、企業発信の広告よりも第三者であるユーザーの声のほうが圧倒的に信頼されやすい点です。従来の企業広告は「売りたい側の一方的なメッセージ」と受け取られがちですが、実際にその商品やサービスを利用したユーザーの生の声は、利害関係のない客観的な情報として信頼度が高まります。

特に購買決定においては、以下のような影響が見られます。

  • 口コミやレビューを参考にする消費者は全体の約7割以上
  • 知人や第三者の推奨が購入の後押しになるケースが多数
  • 企業発信の情報よりもユーザー投稿を信頼する傾向が顕著

参考:消費者庁「令和5年度消費者意識基本調査 調査結果の概要

このように、UGCは「価値観の共鳴」や「合理的判断」の両面から顧客の信頼獲得につながります。企業が一方的に発信するのではなく、実際のユーザー体験を可視化することで、見込み客の不安を解消し、購買意欲を高める効果が期待できます。

広告費やコンテンツ制作コストを削減できる

UGCマーケティングは、広告費やコンテンツ制作にかかるコストを大幅に削減できます。

従来の広告では、企業が自らコンテンツを制作し、広告費をかけて配信する必要がありました。しかしUGCを活用すれば、ユーザーが自発的に生成したコンテンツを広告クリエイティブとして二次利用できるため、制作工数や外注費を抑えることが可能です。

例えば、以下のようなコスト削減が実現できます。

削減項目従来の方法UGC活用後
写真・動画制作プロのカメラマンやクリエイターへの外注費、もしくは自社スタッフの時間・手間ユーザー投稿を許諾取得して活用
広告クリエイティブ広告代理店への制作依頼費UGCを素材として広告に転用
モデル起用モデル起用費・スタジオ費実際の顧客の投稿を活用

実際に、オルビスや亀の井ホテルなどは、顧客のInstagram投稿を公式Webサイトや広告に活用し、制作コストを削減しながら信頼性の高いプロモーションを実現しています。

SNSを通じたブランド認知度向上につながる

UGCがSNS上で拡散されると、企業の広告だけではリーチできなかった層にもブランドを認知してもらえる効果があります。

従来の企業発信の広告は、ターゲット層や広告予算の制約により、リーチできる範囲に限界がありました。しかし、ユーザーが自発的に投稿したUGCは、そのユーザーのフォロワーへと自然に拡散されていきます。

ユーザーのフォロワーを通じた二次拡散により、企業が想定していなかった潜在顧客層にまでブランド認知が広がります。特に、SNSでは口コミが瞬時に広まるため、良質なUGCは短期間で大きな認知拡大効果をもたらすでしょう。

ファンコミュニティの形成を促進できる

UGCを通じて、ユーザー同士がつながり合い、ブランドを中心とした強固なコミュニティが形成されます。商品やサービスの体験をSNSで共有したユーザー同士が、共通の興味や価値観で結びつくことで、自然に「仲間意識」が生まれます。

コミュニティが活性化すると、以下の好循環につながるでしょう。

  • ユーザー同士の情報交換や共感が深まる
  • ブランドへのロイヤルティが向上する
  • リピート購入や継続利用が促進される

実際に、ファンコミュニティの運営に成功している企業では、ユーザー参加型の投稿企画やオンライン・オフラインのイベント開催により、ファン同士の一体感を醸成し、長期的な顧客関係の構築とLTV(顧客生涯価値)の向上を実現しています。

UGCは単なる口コミ効果にとどまらず、ブランドとファンが共に成長する「共創の場」を生み出す重要な役割を担っています。

商品開発や施策改善のヒントを得られる

UGCには、ユーザーのリアルな声や体験が詰まっています。企業のマーケティング担当者だけでは気づきにくい商品の新たな魅力や、想定外の使用シーンが発見できる可能性があります

例えば、SNSに投稿された口コミやレビューの分析で、以下のような貴重な情報を得ることが可能です。

  • ユーザーが感じている商品の魅力や不満点
  • 企業が想定していなかった独自の使い方
  • 購入に至るまでの意思決定プロセス
  • 商品に対する率直なエピソードや体験談

こうしたユーザーの生の声を商品開発やマーケティング施策に反映させると、より顧客ニーズに沿った改善が可能になります。UGCは、消費者目線に立った施策を立案するための重要なヒントといえます。

UGC活用で失敗しないための注意点

UGCを活用する際には、法律やマーケティング倫理の観点から注意すべき点があります

適切に運用しなければ、企業の信頼を損なうリスクがあります。以下のポイントを押さえておきましょう。

著作権・肖像権を事前に確認する

UGCを二次利用する際には、投稿者の著作権や肖像権を侵害しないよう、事前に適切な許可を得ることが不可欠です。ユーザーが投稿した写真や動画には、撮影者には著作権、映り込んだ人物には肖像権が発生します。

無断で広告やWebサイトに転載すると、法的トラブルや損害賠償請求につながる可能性があります。

トラブルを未然に防ぐには、以下の対策を講じましょう。

対策詳細
利用規約の整備投稿時に「企業が二次利用する可能性がある」ことを明記し、同意を得る
投稿フォームでの同意取得チェックボックスなどで利用許諾を確認する仕組みを導入
個別許可の取得特定の投稿を重点的に活用する場合は、改めて投稿者へ連絡し書面で許可を得る

また、投稿に第三者が映り込んでいる場合や、他者の著作物(キャラクターや楽曲など)が含まれる場合は、さらに慎重な確認が必要です。権利関係を明確にしておくと、安心してUGCをマーケティングに活用できます。

ステルスマーケティングと見なされないよう明示する

2023年10月1日から、広告であることを隠して宣伝する「ステルスマーケティング(ステマ)」は、景品表示法上の不当表示に該当するとして、新たに法的規制の対象に加えられました。企業がインフルエンサーや一般消費者に商品・サービスのPRを依頼する際は、広告であることを明示しなければなりません

明示が必要な主なケースは、以下のとおりです。

  • インフルエンサーに報酬や商品を提供して投稿を依頼する場合
  • ギフティング施策で商品を提供し、SNS投稿を促す場合
  • アフィリエイト広告として商品紹介を依頼する場合

これらの施策では、投稿内に「PR」「広告」「提供」「スポンサー」などの表記を明確に記載する必要があります。消費者庁のガイドラインでは、「一般消費者が広告であることを分からないもの」がステマに該当すると定義されており、広告表示がない場合は措置命令や罰則の対象となります。

UGC施策を展開する際は、依頼先との契約書に広告表記の義務を明記し、投稿前に必ず内容を確認するようにしましょう。

ブランドイメージを守るガイドラインを策定する

UGCはユーザーが自由に投稿するため、適切な表現や誤解を招く投稿が拡散されると、企業の信頼性に影響を及ぼす可能性があります。そのため、キャンペーン実施時には、投稿ルールやNG事項を明示したガイドラインを策定し、ユーザーに周知することが重要です。

具体的には以下のような項目を明記しましょう。

  • 投稿可能なコンテンツの範囲
  • 禁止事項(差別的表現、暴力的表現、他社の誹謗中傷など)
  • ハッシュタグの正しい使用方法
  • 著作権・肖像権に関する注意事項

また、不適切な投稿が発生した場合の削除依頼や対応フローをあらかじめ整備しておくことも大切です。投稿者への丁寧な説明と削除依頼の手順を明確化し、迅速に対応できる体制を構築すると、ブランドイメージの毀損を抑えやすくなります。

美容・健康業界は薬機法・景品表示法を遵守する

美容・コスメ・健康食品などの業界では、UGCを活用する際に薬機法や景品表示法の規制対象となる表現があることを理解しておく必要があります

個人がSNSに投稿した感想であっても、企業がそれを広告として二次利用する場合は規制の対象となります。特に、以下の表現になっていないか注意しましょう。

  • 「シミが消えた」「ニキビが治った」など、効果効能を断定する表現
  • 「痩せる」「病気が予防できる」など、医薬品的な効能を謳う表現
  • 科学的根拠のない「No.1」「最高」などの最大級表現

企業がUGCを広告として活用する際は、「※個人の感想です」といった注釈を添えるだけでは不十分です。化粧品であれば厚生労働省が定めた「56項目」の範囲内での表現にとどめ、健康食品では治療や予防を連想させる表現を避ける必要があります。

違反すると課徴金の支払いや罰金が科されるリスクがあるため、UGC活用前に専門家のチェックを受けるのがおすすめです。

まとめ|UGC成功事例を参考に自社のマーケティングに活かそう

UGCはユーザーからの信頼を獲得しやすく、広告費やコンテンツ制作コストを削減できるだけでなく、SNSを通じたブランド認知度向上やファンコミュニティの形成にもつながる強力なマーケティング手法です。

業界を問わず多くの企業がUGC施策で成果を上げている背景には、参加ハードルを下げ、シェアしたくなる仕掛けをつくるという共通のポイントがあります。診断コンテンツや体験型イベント、ハッシュタグキャンペーンなどは、ユーザーが自然に投稿したくなる環境を生み出し、UGC創出に効果的です。

ただし、著作権・肖像権の確認やステルスマーケティングの回避、業界特有の法規制への配慮など、注意点を押さえることも重要です。これらのポイントを踏まえながら、自社に合った形でUGC施策に取り組みましょう。

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