占い・診断がコンテンツマーケティングに向いている3つの理由|1,020人調査と事例3選

占い・診断コンテンツは、LINE公式アカウント、メルマガ、SNS、自社Webサイトのキャンペーンコンテンツなど、さまざまなチャネルで使われています。コンテンツマーケティングの手段として見たときに、占い・診断には他のコンテンツにない強みが3つあります。

アンケートのように聞くのではなく、「占う」形式により、答えてもらいやすいこと。一人ひとりに違う結果を返せるため、読み手にとって自分ごとのコンテンツになること。そして結果の切り替えにより、また見に来てもらえることです。

本記事では、cocoloni(ココロニ)の独自調査のデータをもとに、占い・診断がコンテンツマーケティングに向いている理由を解説します。実際の導入事例3社と施策タイプの早見表までまとめて紹介しますので、占い・診断をコンテンツマーケティングに活用したいとお考えの方はぜひ参考にしてください。

cocoloniは、20年以上にわたり、企業向けの占い・診断コンテンツを企画・制作してきました。実際の導入事例をまとめた事例集もございます。

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調査データから読む:星座だけで成立する占いが最も見られ、結果は行動に取り入れられている

まず、占いを見る側の実態から確認しましょう。cocoloniは2026年4月27日〜5月17日に、全国の20〜50代男女1,020人を対象に、「占いに関する意識・行動実態調査」を実施しました。

本調査は、占いの利用実態を聞いたものです。ここでは、占い・診断にどれだけ答えてもらえそうか、そして結果を受け取った先で何が起きているかを考えるための材料として提示します。

なお、回答者はクラウドソーシングの登録者で、20〜50代です。人口構成に合わせた割付やウェイト調整はしていないため、全体の数値は40〜50代の傾向を強めに反映します。10代は調査の対象外です。

最も多く見られているのは星座占いで、必要なのは星座だけ

よく見る占いの種類を聞いた設問では、「星座占い」が72.0%で最も多くなりました。

星座占いは、星座がわかれば結果が決まります。企画側から見ると、12の選択肢から自分の星座を選んでもらうだけで成立するため、氏名や生年月日を受け取らない組み立ても可能です。

最も多くの人が見ている占いなので、どういうものかの説明を省いても伝わります。コンテンツマーケティングの入口としては、参加のハードルが低い形だといえます。

AIで占いをしたことがある人は、20代で半数を超えている

AI(ChatGPTなど)で占いをしたことがあるかを聞いた設問では、「ある」が33.9%でした。年代別に見ると、20代では男女ともに半数を超え、50代では男性22.7%、女性24.8%です。20代と50代の間には、大きな開きがあります。

AI占いも、自分の情報を入れて、自分だけの結果を受け取るものです。20代では、その体験をした人が半数を超えています。

読んで終わらず、半数が結果を自分の行動に取り入れている

占い後にとった具体的な行動を聞いた設問では、以下の結果になりました。

半数を超える人が、占い後にとった行動として「ラッキーアイテムを取り入れた」を挙げました。「買い物をした」を挙げた人も、回答者の約2割にのぼります。

占いは、結果にラッキーカラーやラッキーアイテムのように「次にすること」を示しやすい特徴があります。読んだ人が、それを実際にやってみている。ここに自社の商品や売り場を重ねられるかどうかが、企画の分かれ目です。

調査結果の全体像は、以下のページで詳しく紹介しています。

▶「占いに関する意識・行動実態調査」の詳細を読む

占い・診断がコンテンツマーケティングに向いている3つの理由

占い・診断が向いている理由は、大きく3つに挙げられます。

  • 聞くのではなく占うから、答えてもらえる
  • 一人ひとりに違う結果を返せるので、自分ごとのコンテンツになる
  • 続けて置ける企画なので、接点が途切れにくい

以下で詳しく解説します。

聞くのではなく占うから、答えてもらえる

アンケートやフォームは、答える側からすると、項目を淡々と埋めていく作業になりがちです。埋める数が増えるほど、途中で手が止まりやすくなります。

占い・診断は、ここが違います。星座を選ぶ、質問に答える。どの操作も、自分の結果がどう出るのかという楽しみにつながっています。答えること自体が、コンテンツを楽しむ工程に入っているためです。

「占う」を押せば、その場で自分向けの結果が返ってきます。答えた先に何が待っているかが見えているぶん、最後まで進んでもらいやすくなるでしょう。

また、同調査では、占いを見るきっかけとして「行動のヒントを得るため」を48.7%、「気分転換のため」を42.5%、「暇つぶし」を37.9%が挙げていました。

気分転換や暇つぶしと並んで、次の行動を決めるヒントとして占いを見ている人がいることが読み取れます。ラッキーカラーやおすすめの過ごし方のように「次にすること」が書かれた結果は、こうした読み手にそのまま受け取ってもらいやすい内容です。

一人ひとりに違う結果を返せるので、自分ごとのコンテンツになる

記事やバナーは、同じ内容を全員に見せる形です。一方で占い・診断は、答えた内容によって返す結果が変わります。同じ企画に参加しても、隣の人とは違う結果が出る形です。

読み手からすると、目の前にあるのは「自分に向けて書かれた文章」になります。一般論として読み流されにくく、最後まで読まれやすいのはこのためです。結果を人に見せたくなる気持ちも生まれるので、SNSでの広がりまで企画に織り込めます。

結果に商品やスポットをひもづけておけば、その人に合ったものを自然に紹介する流れもつくれます。全員に同じ商品を勧めるのではなく、選んだ答えに合わせて出し分ける形です。押し出す形にならないぶん、受け取ってもらいやすくなるでしょう。

なお、選んでもらった答えは、企画側から見れば顧客の解像度を上げるきっかけにもなります。

結果を返すために必要な情報は、企画側で選べます。星座を選んでもらう形、いくつかの質問に答えてもらう形、選択肢から1つ選んでもらう形。入力情報なしで成立する占いもあります。氏名や生年月日を受け取らない形でも、ここまでの設計は成り立ちます。

どの形で組む場合も、企画の中身をどう用意するかが次の論点です。cocoloniでは、300人を超える占い師のネットワークから企画に合う監修者を選び、テキストの執筆から監修、表現面の調整まで一貫して対応しています。企画と制作を自社で抱え込まなくても、中身を用意することが可能です。

続けて置ける企画なので、接点が途切れにくい

占い・診断は、会員限定にする、アカウントを追加した人だけが見られるようにする、という置き方ができます。見に来る理由がコンテンツ側にあるので、企画そのものが訪問のきっかけになる形です。

企画の枠を一度つくれば、中身だけが週替わり、月替わりで入れ替わっていく形にすることも可能です。運用の仕方は企画によって違い、毎回の原稿を制作会社から受け取って差し替える形もあれば、API(外部のシステムから占い結果を自動で受け取る仕組み)で切り替わる形もあります。いずれの場合も、企画そのものを毎年立て直す必要はありません。

置き場所によって、以下のように続き方も変わります。

  • メッセージアプリのメニュー→すでにつながっている相手に週替わりで届く
  • 会員サイトの中→ログインした人が見る流れ
  • キャンペーンの特設ページ→期間は限られるが、終了後の受け皿を常設の占いにしておけば接点が残る

季節や商戦期にあわせて中身を差し替えれば、そのときどきの販促と同じ流れの中に置くことも可能です。

占い・診断コンテンツの作り方は、以下の記事もご覧ください。

占い・診断コンテンツの作り方について詳しく見る

コンテンツマーケティングに活かせる占い・診断コンテンツの導入事例3選

ここからは、実際に導入された企画を、設計に注目して3つ紹介します。いずれも入力の負担が小さく、答えたものが結果になって返ってくる形式です。

1.【設問回答型】三井不動産商業マネジメント株式会社:設問に答えること自体が結果を受け取る手続きになる

三井アウトレットパーク幕張のオリジナル診断企画『おでかけタイプ診断』は、設問に答えると、性格タイプ別に館内のショップと周辺スポットがおすすめされます。シェアされやすいコミカルなタイプ別イラストを採用し、タイプごとに館内の店舗と周辺のスポットが複数紹介され、クーポンの案内が置かれています。診断結果が、次にどこへ行くかの案内そのものになっている構成です。

この設計をコンテンツマーケティングに活かすなら、設問の作り方から決めます。ポイントは、知りたいことを直接聞かず、答えによって結果が変わる聞き方に置き換えることです。

例えば、来館者の関心を知りたいとして、「よく行く売り場はどこですか」と直接聞けば、答える側の手が止まりやすくなります。同じことを「休日の朝、一番にしたいことは?」と聞き、「ゆっくり朝ごはんを食べる」「新しい服を見に行く」「外に出かける」と並べる。

答えによって診断のタイプが変わり、おすすめされるスポットも変わります。答えた内容が、そのまま次にどこへ行くかの案内になる形です。

2.【選択入力型】株式会社アルビオン:星座とそのときの気分を、本人に選んでもらう

アルビオンLINE公式アカウントのリッチメニュー(LINEのトーク画面下部に常時表示されるメニュー)内に設置されたオリジナル占い企画です。星座と今日の気分を6色の中から選択し、今週の運勢が占えます。週替わりで結果が変わるため、アカウントを訪れる理由がコンテンツの側に残る形です。

選んでもらっている内容を分けて見ると、星座は生年月日を受け取らずに済む粒度になります。気分の6色は、その都度その場で選んでもらうものです。どちらも、結果を返すために必要な範囲にとどまっています。

この設計をコンテンツマーケティングに活かすなら、選んでもらう項目を、結果の出し分けにそのまま使えるものにします。気分の6色にあたる部分を、自社であれば「今日の肌の調子」「いま探しているもの」のように置き換える形です。選んだ内容がそのまま結果に返ってくることが、この型の要点といえます。

選択肢をいくつ用意するかは、実務上のさじ加減になる部分です。多すぎると選ぶ手が止まりやすく、少なすぎると結果の違いが出しにくくなります。アルビオンの企画では気分を6色から選ぶ形でしたが、自社で組むときは、結果の出し分けをいくつ用意できるかから逆算すると決めやすくなるでしょう。

3.【継続接点型】森永製菓株式会社:占いが、会員サイトに来る理由になる

森永製菓株式会社が展開したのは、会員向けサイト「エンゼルPLUS」の会員に向けて、時間別の運勢と吉方位、その時間に食べるとよいラッキーおやつを提供する『おやつ占い』です。ラッキーおやつは商品と連携していて、商品紹介とあわせて掲載されています。

この占いは会員向けサイトの中に置かれており、会員登録をした人が利用できるコンテンツです。会員限定という置き方そのものが、サイトに来る理由をコンテンツ側にもたせる形になっています。

この設計をコンテンツマーケティングに活かすなら、コンテンツと商品のつなぎ方から決めます。占いの結果が自社商品の紹介につながっていると、読んだ人がそのまま商品を知る流れになるためです。結果の種類と商品の対応をあらかじめ決めておくと、企画として組み立てやすくなります。

会員サイトの中に置く場合は、登録前の人にも見せるか、会員限定にするかを先に決めることになります。誰でも参加できる形にして、結果の続きや次回分を会員限定にする組み合わせも取れる部分です。すでに会員がいるサイトであれば、まずは既存の会員に届けて、参加数と商品ページへ進んだ数を見てから、告知の範囲を広げる進め方もできます。

【早見表】目的別・おすすめの占い施策タイプ

3社の型に、応募と組み合わせる型を加えて、企画の目的から引ける形に整理しました。これは調査結果ではなく、cocoloniが受託した企画を目的別に整理したものです。自社がどこから始められそうか、当たりをつけるためにお使いください。

企画の目的おすすめの占い施策タイプ
(設置場所/結果の切り替わり)
向いている企業
特設ページで話題をつくりたい設問回答型の診断(自社Webサイトの特設ページ/期間限定)商業施設・
小売
すでにつながっている相手に届けたい星座や気分を選ぶ占い(メッセージアプリ・自社Webサイト/週替わり)メーカー・
ブランド
会員に続けて来てもらいたい会員限定の占い(自社の会員サイト/日替わり・週替わり)会員サイト・
EC
キャンペーンで反応を広げたい診断+プレゼントキャンペーン(自社Webサイト+SNS/期間限定)アパレル・
メーカー

実際の企画内容は、事例集にまとめています。詳しくはこちらをご覧ください。

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占い・診断をコンテンツマーケティングに組み込むときの3つのポイント

企画を進める前に、社内で決めておくとその後がスムーズになる点を3つ挙げます。

占いで選んでもらった内容を、その後の施策に活用するか決める

占いは、結果を見るために、本人が星座を選んだり、生まれた日を入れたりします。企業側から質問して答えてもらうのではなく、結果を受け取るために自分で選んでもらえるのが、フォームとの違いです。

決めておきたいのは、その内容をその企画の中だけで使うのか、会員情報やLINEの登録情報とひもづけて、次に出すコンテンツの出し分けにも使うのかです。ここを企画段階で決めておくと、後の手戻りが少なくなります。

必要な情報も、企画の形によって変わります。星座別に出し分けるだけなら、12の選択肢から選んでもらえば成立するので、氏名や生年月日を受け取らずに組めます。誕生日ごとに結果が変わる企画にするなら、月日まで必要になるでしょう。

情報を保存するなら、その体制を先に決める

一人ひとりとひもづけて保存する形にするなら、企画の設計と同じタイミングで、扱う体制も決めておくと進めやすくなります。

cocoloniでは、基本的に個人情報を保持しません。占いを導入する際は、個人情報の取り扱いを含め設計してください。

出てきた数字を何と見比べるかを、あらかじめ決める

企画が終わった後に集計だけが手元に残り、その数字が良いのか悪いのかを判断できないといった状態は、その数字を何と見比べるかを走らせる前に決めておくことで避けられます。

具体的には、企画のURLに計測パラメータを付けておきます。そのうえで、「占い企画を経由した人の商品ページ到達率」と「サイト全体の到達率」を並べる、というように、何と何を並べるかまで決めておくことが大切です。並べる先が決まっていれば、集計が出た時点でその数字をどう見るかを判断できます。

見る指標を1つに絞らないほうが、判断はしやすくなります。参加した数だけでなく、結果ページから先に進んだ数、商品ページに至った数まで並べておくと、どこで人が止まったかが見えるでしょう。

まとめ:占い・診断をコンテンツマーケティングに活用しよう

占い・診断コンテンツをコンテンツマーケティングに使うときの要点を、あらためて整理します。

要点解釈・詳細
最も多く見られている占いは星座占いで72.0%星座を選んでもらうだけで成立するため、氏名や生年月日を受け取らない組み立ても可能
AIで占いをしたことがある人は33.9%20代では男女ともに半数を超えており、一人ひとりに違う結果を返す占いに触れた経験がある
占い後にとった行動として、51.4%が「ラッキーアイテムを取り入れた」結果は読まれるだけでなく、行動に取り入れられている

企業にとって占い・診断は、ユーザーに楽しんでもらいながら、興味や関心を知るきっかけをつくれるコンテンツです。アンケートのように直接質問するのではなく、占いや診断の設問として答えてもらうため、ユーザーも自分ごととして参加しやすくなります。

さらに、毎日・毎週楽しめるコンテンツとして継続的な接点をつくることも可能です。ユーザーがどの選択肢を選んだかを見ることで、興味のあるテーマや価値観など、今後のコミュニケーションや施策に活かせる情報を得ることにもつながります。

事例集には、この記事で取り上げた3社を含め、業種別・設置場所別に企画の実物をまとめています。ぜひご活用ください。

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